design-an-interface
作成者 mattpocockdesign-an-interface は、実装に入る前に要件を整理し、方向性の大きく異なる3案以上のモジュール設計・API設計を作成して、トレードオフを比較しながら最適なインターフェース方針を選べるよう支援します。
このスキルの評価は78/100で、ディレクトリ掲載候補として十分に有力です。複数のインターフェース設計案を生成・比較するための明確で再現性のある進め方があり、汎用プロンプトより手探りを減らせます。一方で、内容は比較的ライトで、サブエージェント支援が前提になる点には注意が必要です。
- 用途を判断しやすく、API/インターフェース設計、案出し比較、“まず複数案で考える”場面で使うべきタイミングが説明からすぐ伝わります。
- 要件整理から、対照的な3案以上の設計作成、トレードオフ比較までの流れが明確で、実務に乗せやすい構成です。
- 再利用しやすいプロンプト構成と出力形式が用意されており、汎用的な「APIを設計して」という依頼よりも一段深く活用できます。
- Taskツール経由の並列サブエージェントに依存するため、その機能がない環境では有用性が下がる可能性があります。
- 同梱の例、参照資料、補助ファイルはないため、自分のスタックにどう落とし込むかは導入側で判断・調整する必要があります。
design-an-interface スキルの概要
design-an-interface は、最初に思いつく無難な形で決め打ちせず、比較を前提にしながらモジュールや API を設計するためのスキルです。中核となるやり方はシンプルで、まず要件を整理し、そのうえで大胆に異なるインターフェース案を 3 つ以上並行で出し、比較してから方向性を選びます。
design-an-interface は何に向いているか
design-an-interface は、たとえば次のような問いに答えたいときに役立ちます。
- 「このモジュールの公開 API は、どんな形にすべきか?」
- 「これは 1 つの関数にすべきか、クラスにすべきか、それとも builder にすべきか?」
- 「どこまで公開し、どこを内部に隠すべきか?」
- 「実装に入る前に、複数の API の形を検討できるか?」
そのため、design-an-interface for API Development、ライブラリ設計、社内プラットフォーム向けツール、SDK、共有モジュールのように、インターフェース設計のミスを後から戻しにくい場面で特に有効です。
向いているユーザー
design-an-interface skill が特にフィットするのは、次のようなケースです。
- 新規モジュールをゼロから設計する開発者
- 散らかった公開 API をリファクタリングしたいチーム
- 使い勝手のトレードオフを比較したいライブラリ作者
- ありきたりな提案より、もう一段良いインターフェース案を AI に出してほしい人
- 当て推量の単発回答ではなく、構造化された複数案がほしいレビュアー
一方で、外部仕様によってインターフェースがすでに固定されている場合や、必要なのが実装支援だけの場合には、あまり向いていません。
本当に解決してくれる仕事
このスキルの価値は、単に「API を生成する」ことではありません。複数の設計方針を同時に見える化することで、インターフェース設計の判断リスクを早い段階で下げることにあります。多くの悪い API は、見慣れたパターンに早く収束しすぎることで生まれるため、この違いは大きいです。
普通のプロンプトと何が違うのか
汎用的なプロンプトだと、見た目は整っていても根拠の薄い単一案が返ってきがちです。対して design-an-interface は、モデルに対して次の流れを踏ませます。
- 先に要件を集める
- 並行して複数案を出し、それぞれに異なる設計目標を与える
- 利用例、隠すべき内部、トレードオフを示す
- 推奨案を出す前に比較する
このワークフローにより、「X の API を設計して」とだけ頼むより、意思決定の質が上がります。
design-an-interface スキルの使い方
design-an-interface のインストール
リポジトリからスキルをインストールします。
npx skills add mattpocock/skills --skill design-an-interface
利用している AI コーディング環境が Skills に対応しているなら、まずそこへインストールし、モジュールのインターフェースを新規設計・再設計するタイミングで呼び出してください。
最初に読むべきファイル
まず確認したいのは次です。
SKILL.md
このリポジトリエントリ自体は軽量なので、実用的なガイダンスの大半はこの 1 ファイルにまとまっています。使い始める前に読み、要件整理 → 並行設計 → 比較、という必須の流れを把握しておくのがおすすめです。
ワークフローのどの段階で design-an-interface を使うべきか
design-an-interface usage は、実装前に使うのが基本です。特に次のような状況で効果的です。
- 命名や API の形がまだ固まっていない
- 複数の API スタイルがどれも成立しそう
- 今後の拡張要求がかかりそう
- 自分だけでなく、他の開発者が使う前提で設計している
- 公開 API の変更コストが高い
逆に、表に出る API の範囲がすでに確定していて、必要なのがコードだけなら、このスキルはやや大げさです。
このスキルに必要な入力
このスキルは、次の情報を渡すと最も力を発揮します。
- モジュールの目的
- それを呼び出すのは誰か
- 主要な操作は何か
- パフォーマンス、互換性、既存規約などの制約
- 公開すべきものと内部に閉じるべきもの
最小限の入力でも動きますが、目標が曖昧だと設計案も浅くなります。意味のある差がある複数案を出してもらうには、十分な文脈を与えることが大切です。
ラフな要求を強いプロンプトに変える
弱い入力:
Design an interface for a cache module.
より良い入力:
Use
design-an-interfacefor a TypeScript cache module used by backend services. Callers needget,set, and invalidation. Most traffic is read-heavy. We want a simple API for common usage, but we also need optional TTL support. Prefer hiding storage details. Must fit existing promise-based code and be easy to mock in tests.
なぜこちらのほうが良いのか:
- 呼び出し側が明確になっている
- 主要な操作が具体的に示されている
- 何を優先すべきかがわかる
- 制約条件がはっきりしている
- 何を内部に隠したいかのヒントがある
design-an-interface が実際に価値を生むポイント
このスキルの肝は、3 つ以上の大胆に異なる設計案を作ることです。少し違うだけの 3 案ではありません。良い差分の例としては、次のようなものがあります。
- 最小限の API 面積に寄せるか、柔軟性を広く取るか
- 関数中心の API にするか、クラスベースにするか
- よくある使い方を最適化するか、拡張性を優先するか
- 社内や既存プロダクトの慣習に寄せるか、特定パラダイムに寄せるか
もし出てきた案が、同じアイデアに名前を付け替えただけに見えるなら、その実行ではこのスキルを活かし切れていません。
実用的な design-an-interface プロンプトの型
次のような構成で依頼すると扱いやすいです。
Use design-an-interface for a [language] module.
Problem:
[What the module must do]
Callers:
[Who uses it and how]
Key operations:
[List the important operations]
Constraints:
[Performance, compatibility, style, testing, migration, etc.]
Hide internally:
[What should not leak into the public API]
Please produce at least 3 radically different interface designs.
For each design include:
1. Interface signature
2. Example usage
3. What stays internal
4. Main tradeoffs
Then compare them and recommend one based on the stated constraints.
各設計案に割り当てると有効な制約
上流のスキルでは、各サブエージェントに異なる制約を割り当てることが勧められています。実務上、設計の見方として特に有効なのは次のような観点です。
- メソッド数を最小化する
- 柔軟性を最大化する
- 最も一般的なユースケースを最適化する
- 既存エコシステムのパターンを踏襲する
- テストしやすさを優先する
- 現行 API からの移行コストを抑える
ここが重要なのは、「異なる設計」にきちんと分岐理由を与えないと、案の違いが弱くなりやすいからです。
design-an-interface for API Development のおすすめ運用フロー
シグナルの強い進め方は次の通りです。
- モジュール境界を定義する
- 呼び出し側と主要操作を書き出す
- 絶対に外せない制約を明文化する
- 大きく異なる設計案を 3〜4 個出してもらう
- シグネチャより先に利用例を確認する
- 各案が何を内部に隠しているか比較する
- 方向性を 1 つ選ぶ
- 2 回目のパスで命名や境界ケースを詰める
特に、シグネチャより先に利用例を見るのは重要です。型の上ではきれいに見えるインターフェースでも、実際の呼び出しコードに落とすと扱いづらいことがよくあります。
出力をどう評価するか
設計案を「美しいかどうか」だけで判断しないでください。次の観点で確認します。
- 利用者はよくある作業をシンプルに実行できるか
- API が内部実装の都合を漏らしていないか
- 境界ケースのために、通常経路へ過剰なオプションが入り込んでいないか
- 設計が既存コードベースの規約に合っているか
- 将来の変更で呼び出し側を壊しやすくないか
最良の案は、多くの場合、通常ユースケースの導線が最も明快で、内部の複雑さを最もきれいに隠せているものです。
よくある導入のつまずき
最大の障害は、たいていインストールではありません。design-an-interface skill に対して、曖昧な要件から正しい API を自動で選んでくれると期待しすぎることです。要件がぼんやりしていても選択肢自体は出ますが、比較の質は下がり、判断も恣意的になりやすくなります。
design-an-interface スキル FAQ
design-an-interface は、単に API を依頼するより良いですか?
たいていは Yes です。特にインターフェース設計そのものが重要な場合に向いています。普通のプロンプトは、もっともらしい単一の API を返しがちです。design-an-interface は、構造化された探索、明示的なトレードオフ整理、制約に基づく推奨がほしい場面で優れています。
design-an-interface は初心者でも使いやすいですか?
はい。少なくとも対象ドメインの理解があるなら使いやすいです。このスキルは、問題、呼び出し側、操作、制約、内部に隠すべきもの、という実践的なチェックリストを与えてくれます。この枠組みによって、初心者でも重要な設計論点を飛ばしにくくなります。
design-an-interface を使わないほうがよいのはどんなときですか?
次のような場合はスキップで構いません。
- 外部仕様ですでにインターフェースが決まっている
- 必要なのが実装詳細だけ
- モジュールが小さく、しかも private である
- API が既存フレームワークを完全に踏襲しなければならない
こうしたケースでは、直接実装を依頼するプロンプトのほうがたいてい速いです。
公開 API にしか使えませんか?
いいえ。design-an-interface usage は、内部モジュール、サービス境界、アダプタ、テスト向けの抽象化にも向いています。インターフェースの形が保守性や使いやすさに影響するなら、どこでも役立ちます。
どんな言語やスタックに向いていますか?
手法自体は言語非依存です。TypeScript、JavaScript、Python、バックエンドサービス、ライブラリ、SDK 的なモジュールと相性が良いです。重要なのは、そのスタックでインターフェース設計が意味のある判断対象になっていることです。
いくつ設計案を頼むべきですか?
最低 3 つです。それより少ないと、二者択一に縮みがちです。4 つを超える案が有効なこともありますが、選択肢が本当に別物でない限り、質は落ちやすくなります。
「大胆に異なる」とは、具体的にどういう意味ですか?
名前だけでなく、モデル自体が違うという意味です。たとえば次のような違いです。
- 関数 API か、オブジェクト API か
- 最小 API か、設定可能性の高い API か
- 状態を持つ抽象化か、状態を持たないヘルパーか
- 明示的なライフサイクルか、暗黙的に使える簡便ルートか
利用例を見たときに、どれも同じように感じるなら、設計案の差がまだ足りません。
design-an-interface スキルを改善する方法
問題設定をもっと良くする
design-an-interface の結果を最も手早く改善する方法は、実装要素ではなく、呼び出し側が得たい結果ベースでモジュールを説明することです。
あまり良くない例:
Build an interface around storage, retries, config, and parsing.
より良い例:
Callers need to fetch remote data reliably with one simple default path, optional retry overrides, and no exposure to transport details.
この違いによって、モデルは内部アーキテクチャではなく、実際の利用体験を最適化しやすくなります。
主な利用者と通常経路を明示する
弱いインターフェース案は、あらゆる利用者を同じ重みで満たそうとしがちです。スキルには次をはっきり伝えてください。
- 主な呼び出し側は誰か
- その人たちが最もよく行う操作は何か
- 何を最も簡単に感じられるべきか
この一点を明確にするだけで、細かな技術制約を追加するより使い勝手が大きく改善することがあります。
何を隠すべきかを明文化する
強い design-an-interface guide には、カプセル化の境界が明示されています。呼び出し側が知らなくてよいことを具体的に伝えましょう。たとえば次のようなものです。
- ストレージ backend の詳細
- リトライ戦略の内部仕様
- ネットワーク transport の選択
- 正規化処理の手順
- キャッシュ無効化の仕組み
これにより、スキルはよりクリーンなモジュール境界へ寄りやすくなります。
設計案の差を意図的に広げる
最初の実行で似たような答えばかり返ってきたら、案ごとの制約をもっと強くして再実行してください。たとえば次のように指定します。
- 1 案は最小構成で、誤用しにくいことを重視する
- 1 案は拡張性と composition を優先する
- 1 案は現行 API からの移行を最優先する
- 1 案は自分のエコシステムでよく知られたパラダイムを模倣する
比較の質は、制約の質にかなり左右されます。
現実味のある利用例を出してもらう
インターフェース設計の良し悪しは、呼び出し側コードを見るのがいちばん早いです。次の例を含めるよう依頼すると効果的です。
- 最も一般的な使い方
- 1 つの高度な使い方
- 1 つのテストまたはモック例
これにより、違和感を早い段階で見つけやすくなり、design-an-interface skill が単なるシグネチャ比較より実務的なものになります。
典型的な失敗パターンを警戒する
ありがちな弱い出力には、次のようなものがあります。
- 小さなモジュールなのにメソッドが多すぎる
- 「柔軟性」の名目で実装詳細が漏れている
- 設計案の違いが表面的でしかない
- 通常経路ではなく、境界ケースに最適化されている
- 明確なトレードオフ説明なしに推奨している
これらを早めに見抜けると、改善サイクルが速くなります。
1 回目だけでなく 2 回目の改善にも力を入れる
方向性を選んだあとは、次の論点に絞って磨き込みのパスを回してください。
- naming
- parameter ordering
- sensible defaults
- error handling shape
- test ergonomics
- migration concerns
1 回目で決めるべきなのは API のモデルです。2 回目では使いやすさを仕上げる意識が大切です。
採用案を「なぜ失敗しうるか」で見直す
実践的な磨き込みのコツとして、選んだインターフェースが「6 か月後にどう失敗しうるか」をモデルに説明させる方法があります。これにより、露出しすぎた内部事情、足りない拡張ポイント、本来 public にすべきでない convenience メソッドが見えてくることがあります。
既存コードと一緒に design-an-interface を使うときは慎重に
既存モジュールを再設計する場合は、必ず次を渡してください。
- 現在の API
- 痛みどころ
- 互換性要件
- 壊してはいけない部分
この文脈がないと、スキルは見た目には美しいが、現実には導入しづらい提案を返しがちです。
推奨理由を制約に必ず結びつける
最も良い design-an-interface for API Development の結果は、最終的な推奨が自分の優先事項――シンプルさ、柔軟性、性能、移行しやすさ、一貫性――に明示的に結びついているものです。もし推奨案がそうした制約に触れていないなら、実装に入る前に比較のやり直しを依頼したほうが安全です。
