ckm:design-system
作成者 nextlevelbuilderデザイントークン設計、コンポーネント仕様、プレゼン用スライドシステムをひとつにまとめたスキルです。ckm:design-system を使うと、3 レイヤーのトークン定義、CSS Variables の生成と検証、Tailwind テーマの設計、ブランドトーンが揃ったスライドレイアウトとストーリー構成をまとめて扱えます。
概要
ckm:design-system とは?
ckm:design-system は、デザイントークンのアーキテクチャ、コンポーネント仕様、プレゼンテーションスライド生成を 1 つの再利用可能なワークフローにまとめた design-system 用スキルです。
Primitive → Semantic → Component の 3 レイヤートークンモデルを中心に、以下を支えるリファレンスとスクリプトが含まれています。
- CSS Variable ベースのトークンシステム
- 余白・タイポグラフィスケール
- コンポーネントの状態とバリアント
- Tailwind テーマ設定
- 体系化されたスライド/ピッチデックのレイアウト
スライドの背景、カラー設計ロジック、コピーの型、レイアウト、ストーリー戦略に関する前提付きデータテーブルとテンプレートに加え、トークンとスライド構造を生成・検証するためのスクリプトが同梱されています。
想定ユーザー
ckm:design-system は次のような人を対象としています。
- 明確なトークンアーキテクチャとコンポーネント仕様リファレンスが欲しい デザインシステムリードや UI/UX デザイナー。
- 堅牢なトークンパイプライン(CSS Variables、バリデータ、Tailwind 連携のヒント)が必要な フロントエンド/React/Tailwind 開発者。
- ピッチデックを頻繁に作成し、毎回 0 ベースではなく、再利用可能でブランド一貫性のあるスライドフレームワークが欲しい ファウンダー、PM、マーケター。
Figma 的な思考でのデザインと、実装にそのまま使えるトークン、再利用可能なスライドシステムを橋渡ししたいなら、このスキルは強力な選択肢になります。
どんな課題を解決する?
ckm:design-system を使うと、次のようなことができます。
- デザイントークンの標準化:Primitive → Semantic → Component のレイヤー構造を明文化して整理できます。
- CSS トークンの生成:JSON から CSS トークンを生成し、コードベース内での利用を検証できます。
- Tailwind テーマの設計:同じトークンアーキテクチャをベースに Tailwind のテーマ計画ができます。
- コンポーネント仕様の定義:状態やバリアントを含めて仕様化し、画面をまたいでも UI の一貫性を保てます。
- ブランド一貫性のあるプレゼン設計:あらかじめ定義されたスライドレイアウト、チャート推奨、色と感情のロジック、コピーの型を使って設計できます。
UI もスライドも単発の成果物ではなく「システム」として設計・運用するための枠組みを提供します。
ckm:design-system が向いているケース
次のようなときに、このスキルの利用を検討してください。
- デザインシステム を導入/リファクタリングしており、トークンレイヤーを明確にしたい。
- トークンアーキテクチャと結びついた CSS Variables や Tailwind の設計ガイドが欲しい。
- デザイントークンを手作業で管理するのではなく、生成と検証を自動化したい。
- ピッチデック、営業資料、プロダクトデモ を継続的に作成しており、再現性のあるスライド構造が欲しい。
単発の静的 UI モックだけが必要な場合や、トークンや CSS Variables をまったく使っていない場合にはオーバースペックかもしれません。
使い方
インストールと基本セットアップ
1. ckm:design-system スキルをインストールする
Agent/skills の環境にスキルを追加します。
npx skills add https://github.com/nextlevelbuilder/ui-ux-pro-max-skill --skill design-system
このコマンドで、nextlevelbuilder/ui-ux-pro-max-skill リポジトリから design-system スキルがローカルの skills ディレクトリに取得されます。
2. コアファイルを確認する
インストール後、スキルフォルダを開いて次から確認を始めてください。
SKILL.md– スキルの概要、利用シーン、トークンアーキテクチャ、クイックスタート用コマンド。references/– トークン、コンポーネント、バリアント、Tailwind 連携の概念リファレンス。data/– スライド背景、カラーロジック、コピーの型、レイアウト、タイポグラフィ、ストラテジーを定義した CSV。scripts/– トークンの生成・埋め込み・検証用ユーティリティと、スライド検索用スクリプト。templates/design-tokens-starter.json– 独自トークンセットを定義するためのスターターテンプレート。
この構成により、「トークンだけ」「スライドだけ」「フルシステム」など、どこから採用するかをすぐに判断できます。
トークンアーキテクチャの設計
3. 3 レイヤートークンモデルを理解する
SKILL.md と references/token-architecture.md では、次の 3 段階構造を説明しています。
Primitive (raw values)
↓
Semantic (purpose aliases)
↓
Component (component-specific)
各レイヤーは次のリファレンスを使って設計します。
references/primitive-tokens.md– ベースカラー、スペーシング、角丸、タイポグラフィのプリミティブ。references/semantic-tokens.md–--color-primary、--surface-elevated、--text-mutedなど、用途ベースの Semantic トークン。references/component-tokens.md–--button-bg、--card-border、--badge-pill-radiusなど、コンポーネント単位のトークン。
この分離によって次のようなメリットがあります。
- テーマを差し替えてもコンポーネントを書き直さずに済む。
- 実装レベル(CSS Variables、Tailwind 設定)をデザイン言語とずれずに保てる。
4. トークン用 JSON を作成・カスタマイズする
templates/design-tokens-starter.json をベースに、自分たちのトークンファイルを作ります。
典型的なワークフローは次のとおりです。
templates/design-tokens-starter.jsonをプロジェクト内にコピーし、tokens.jsonとして保存。- まず Primitive の値(カラー、スペーシング、フォントサイズなど)を埋める。
- Primitive を Semantic の役割(primary、secondary、surface、border など)にマッピング。
- Semantic トークンを、主要な UI 要素ごとに Component トークンへ展開。
併せて次を参照します。
references/component-specs.md– コンポーネントがトークンをどう消費するかを考える指針。references/states-and-variants.md– hover、focus、disabled、error などの状態とバリアント設計のためのリファレンス。
トークンの生成と検証
5. トークンから CSS Variables を生成する
SKILL.md で説明されているトークン生成スクリプトを使用します。
node scripts/generate-tokens.cjs --config tokens.json -o tokens.css
--configはトークン定義の JSON(例:tokens.json)へのパス。-oは出力する CSS ファイル(例:tokens.css)。
生成された CSS には、トークンが --custom-properties として定義され、フロントエンドからそのままインポートできます。
6. コードベースでのトークン利用を検証する
コードが承認済みトークンのみを使っているか確認するには、バリデータを実行します。
node scripts/validate-tokens.cjs --dir src/
指定したディレクトリ(例: src/)内のトークン利用パターンをチェックし、次のような点を検出します。
- 本来トークン化すべきハードコード値。
- 廃止済み/定義されていないトークンの利用。
scripts/ ディレクトリには、追加のバリデータも含まれています。
html-token-validator.py– HTML 内のトークン利用パターンをスキャン。slide-token-validator.py– スライド関連コンテキストにおけるトークン利用を検証。
これらを組み合わせることで、UI とスライド両方をデザインシステムと整合させられます。
7. 必要な場所にトークンを埋め込む
ドキュメントや HTML にトークンを埋め込む必要がある場合は、次のスクリプトを利用できます。
scripts/embed-tokens.cjs– 指定したターゲットファイルにトークンを埋め込み。
具体的な使い方は、スクリプト内のコメントと SKILL.md の説明を、利用中の環境に合わせて確認してください。
Tailwind と実装上のポイント
8. Tailwind との統合を計画する
スキルには Tailwind 専用のリファレンスが含まれています。
references/tailwind-integration.md– トークン名やスケールを Tailwind の theme 設定にマッピングするためのガイド。
これを使って次のような設計ができます。
- Primitive / Semantic トークンを Tailwind の
colors、spacing、fontSizeスケールへマッピング。 - Primitive から導出した
primaryパレットなど、トークン設計と整合した Tailwind ユーティリティクラスを保つ。
Tailwind を今すぐ使わないケースでも、トークンシステムを将来ユーティリティファースト CSS に展開する際の考え方として役立ちます。
システム化されたスライドデックの構築
このスキルの主カテゴリはデザインシステムですが、構造化されたプレゼン設計もサポートしています。
9. レイアウトとビジュアルにスライド用データテーブルを使う
data/ ディレクトリには、ベストプラクティスに基づくスライドパターンを定義した CSV が含まれます。
data/slide-backgrounds.csv– スライドタイプ(hero、vision、team、testimonial、CTA、problem、solution など)ごとの推奨背景イメージの種類、オーバーレイ、配置。data/slide-color-logic.csv– 感情(frustration、hope、fear、relief、trust、urgency、curiosity など)と背景スタイル、テキストカラー、アクセントの使い方の対応関係。data/slide-typography.csv– スライドタイプ別タイポグラフィガイド(情報階層、強調など)。data/slide-layout-logic.csv– フック、problem、solution、proof、traction、CTA、timeline、features など、ストーリーの目的と感情に基づくレイアウトパターン。data/slide-layouts.csv– グリッド、左右分割、hero 構成、アニメーション提案など、具体的な CSS 構造のヒントを含むレイアウトパターン。
これらのテーブルをスクリプトやスプレッドシート、自作のデックジェネレーターに読み込むことで、「なんとなくのデザイン」ではなく、ストーリーと感情設計に基づいた一貫性のあるスライドを生成できます。
10. 実績あるコピーの型でスライド原稿を組み立てる
data/slide-copy.csv には、スライドタイプごとに最適化されたコピーライティングの型が定義されています。例:
- AIDA (Attention → Interest → Desire → Action)
- PAS (Problem → Agitate → Solution)
- 4Ps (Promise → Picture → Proof → Push)
- Before-After-Bridge
- QUEST
- Star-Story-Solution
各行には次のような項目が含まれます。
formula_nameとkeywords- 構造化された
components use_caseとexample_templateemotion_triggerとslide_type
これらを利用すると、次のことが可能です。
- 特定の型に沿ってスライドコピーを下書きするよう、エージェントにプロンプトを出す。
- ピッチデックや営業資料のコピーを、異なる資料間でも同じ型で標準化する。
11. デック全体のストラテジーを選ぶ
data/slide-strategies.csv は、デック全体の構成パターンを定義しています。たとえば:
- YC Seed Deck
- Guy Kawasaki 10/20/30
- Series A Deck
各ストラテジーには次の情報が含まれます。
- 推奨スライド枚数
- タイトル、problem、solution、traction、market などのシーケンス
- 目的、想定オーディエンス、トーン
- ナラティブと感情の起伏カーブ
これにより次が可能になります。
- 選んだストラテジーに基づいて、デック全体のスライドアウトラインを自動生成する。
- デザインシステムとストーリー構成を同じフレームの中で設計する。
12. スライド関連スクリプトを活用する
scripts/ ディレクトリには、スライドワークフロー向けのユーティリティが含まれています。
scripts/generate-slide.py– スライド生成ロジックの中核(自作デックジェネレーターやパイプラインに組み込み可能)。scripts/search-slides.pyとscripts/slide_search_core.py– キーワードやコンテキストから、適切なスライドパターンやストラテジーを検索するユーティリティ。scripts/fetch-background.py–data/slide-backgrounds.csvのガイドラインをもとに、Pexels / Unsplash などから背景画像を取得する補助スクリプト。
これらはあくまでビルディングブロックなので、自身の環境や自動化要件に合わせてそのまま使う/改造するかを選べます。
リファレンスとドキュメントの使い方
13. リファレンスを実装チェックリストとして使う
references/ フォルダは、単なる読み物ではなく、デザインシステム構築時のチェックリストとしても機能します。
references/token-architecture.md– Primitive / Semantic / Component のレイヤー構造を確認。references/primitive-tokens.md– ベーストークンセットが十分かどうかをチェック。references/semantic-tokens.md– 各 Semantic トークンに明確な用途があるか確認。references/component-tokens.md– トークンを具体的なコンポーネントへマッピング。references/component-specs.md– コンポーネントの状態、バリアント、インタラクション、アクセシビリティ考慮点を整理。references/states-and-variants.md– hover、focus、active、disabled、error、success などの状態漏れを防止。
デザインレビューやデザインから実装へのハンドオフ時にこれらを活用し、デザイナーと開発者の認識を揃えてください。
スキルを自分たちのスタックに合わせる
14. 段階的に統合する
このスキルを最初からすべて採用する必要はありません。よくある段階的な導入パターンは次のとおりです。
- トークンだけ導入 –
templates/design-tokens-starter.json、generate-tokens.cjs、validate-tokens.cjsだけ使い、トークンパイプラインから整備を始める。 - スライドだけ導入 – 既存のデザインシステムはそのままに、
data/の CSV とscripts/generate-slide.pyを使って資料だけ標準化する。 - フルシステム導入 – トークン、コンポーネント、スライド構造を組み合わせ、プロダクト UI とピッチデックを横断する統合ブランドシステムを構築する。
まずは、いちばん喫緊の課題を解決する部分から始め、徐々に広げていくとスムーズです。
FAQ
ckm:design-system は UI キットですか? それともデザイントークンエンジンですか?
主に デザインシステムとトークンアーキテクチャのためのスキル であり、そこに構造化されたスライドシステムが付属します。Figma 用の UI キットは同梱していませんが、次のものを提供します。
- 3 レイヤーのトークンアーキテクチャ
- トークン生成・検証スクリプト
- コンポーネント仕様と状態のリファレンス
提供されるトークンやコンポーネント構造は、Figma やその他のデザインツールにも容易に反映できます。
Tailwind や React なしでも使えますか?
はい、使えます。Tailwind 連携は references/tailwind-integration.md にドキュメント化されていますが、必須ではありません。トークンは標準的な CSS Variables として生成されるため、どんなスタックでも利用できます。
- Vanilla CSS や CSS Modules
- styled-components などの CSS-in-JS ソリューション
- Web Components やその他フレームワーク向けのデザイントークン
プレゼン資料にはどう役立ちますか?
このスキルはスライドデックを デザインシステムの一部 として扱います。
data/slide-layouts.csvとdata/slide-layout-logic.csvでレイアウトパターンと CSS 構造を定義。data/slide-backgrounds.csvとdata/slide-color-logic.csvでスライドタイプや感情とビジュアルの関係を定義。data/slide-copy.csvとdata/slide-strategies.csvでコピーの型とデック構成パターンを提供。generate-slide.pyやsearch-slides.pyのようなスクリプトで生成と検索を自動化。
これにより、毎回ゼロから作るのではなく、ブランド一貫性のあるスライドを再現性高く構築できます。
付属の CSV データはそのまま使う必要がありますか?
いいえ。これらの CSV は 前提付きのデフォルト です。次のように扱えます。
- すぐにピッチデックを作りたい場合は、そのまま利用する。
- 自社のブランドボイスやビジュアルスタイルに合わせてフォークし、カスタマイズする。
- 同じスクリプトパターンを活かしつつ、中身のデータを丸ごと自前のものに差し替える。
デザイントークンだけに関心がある場合、どこから始めればいいですか?
UI 実装とトークンにだけ集中したい場合は、次のステップがおすすめです。
-
SKILL.mdを読み、「When to Use」と「Token Architecture」のセクションを確認。 -
references/token-architecture.mdと Primitive / Semantic / Component の各トークンリファレンスを開く。 -
templates/design-tokens-starter.jsonをコピーしてtokens.jsonを作成。 -
次のコマンドを実行:
node scripts/generate-tokens.cjs --config tokens.json -o tokens.css node scripts/validate-tokens.cjs --dir src/
これだけで、スライドシステムに触れなくても、稼働するトークンパイプラインを構築できます。
ckm:design-system は小規模プロジェクトにも向いていますか?
利用は可能ですが、特に効果を発揮するのは次のような状況です。
- 複数メンバーが UI や資料作成に関わる。
- 一貫性やスケーラビリティが重要。
- 今後ブランドやプロダクトを継続的にアップデートしていく予定がある。
単発のランディングページや、一度きりの社内プレゼンだけであれば、フルシステムはやや重いかもしれません。その場合でも、トークンアーキテクチャやスライドのコピー・レイアウトの型だけを軽量に拝借する、といった使い方ができます。
スキルに何が含まれているかを一覧で確認するには?
skills ブラウザやファイルエクスプローラーで design-system スキルのディレクトリツリーを確認し、特に次の項目を見てください。
SKILL.mddata/references/scripts/templates/design-tokens-starter.json
これらを見れば、ネストされたリファレンスやヘルパースクリプトを含む全体像が把握でき、自分たちのワークフローにどの部分を取り込むか判断しやすくなります。
