veo-3.2-prompter
作成者 pexoaiveo-3.2-prompter は、Google Veo 3.x ワークフロー向けの prompt-design スキルです。混在するアセットや大まかな意図を、参照ロールの対応付け、推奨パラメータ、導入・使い方・Veo向けプロンプト作成の実践的な指針を備えた構造化 JSON プロンプトへ整理するのに役立ちます。
このスキルの評価は 76/100 で、混在アセットから Veo 3.x 向けプロンプトを組み立てたいユーザーにとって、有力な掲載候補です。エージェントが起動しやすい明確なトリガー、定義された内部ワークフロー、汎用的なプロンプトより実務に落とし込みやすい参考ドキュメントを備えています。一方で、モデルやバージョンに関する不確実性が一部残っており、インストールや実行手順の案内は限定的です。
- 起動条件が明確です。frontmatter と usage セクションで、Veo / Google の動画生成やマルチモーダルなアセットベースの prompt design に使うことがはっきり示されています。
- 実運用を意識した内容です。SKILL.md では Recognition → Mapping → Construction の段階的なワークフローを定義し、判断に使える参照ドキュメントにもつながっています。
- 補助リファレンスが有用です。atomic element mapping と Veo syntax guidance により、アセットとロールの分類、参照タイプ、JSON / API 指向の出力要件がわかりやすく整理されています。
- 実行面はドキュメント中心にとどまります。スクリプト、具体的な導入手順、入力から出力までの挙動がわかる end-to-end の実例は用意されていません。
- 暫定的な API 情報に由来する信頼性の懸念があります。syntax guide では Veo 3.2 の model ID が provisional とされており、現時点で安定版として Veo 3.1 preview が記載されています。
veo-3.2-prompter skill の概要
veo-3.2-prompter が実際にしてくれること
veo-3.2-prompter は、Google Veo 3.2 系の動画生成ワークフロー向けに設計されたプロンプト設計 skill です。単に「より良いプロンプトを書く」ためのものではなく、曖昧なユーザー意図と任意のアセットを、実行可能な構造化出力へ落とし込むことが本来の役割です。具体的には、Veo の reference-image システムと Gemini API の慣習に合わせて、最終プロンプトと推奨生成パラメータを整えます。
この skill を導入すべき人
この skill は、次のような人に特に向いています。
- 画像・動画クリップ・音の方向性など、複数種類の入力から Veo 用プロンプトを組み立てたい
- ただの自由入力チャットより、再現性の高いプロンプト構築をしたい
- シネマティックな品質、アセットの扱い、reference の選び方を重視している
- Google Veo 3.x ワークフロー、とくに Veo 3.2 / Artemis 系のプロンプティングを使っている、または導入予定がある
逆に、アセットも技術要件もなく、1 行の発想メモだけ欲しい場合には、この skill の恩恵は小さめです。
本当に解決している課題
多くのユーザーは「アイデアが出ない」ことに困っているわけではありません。困るのは、そのアイデアを Veo で使える指示セットに変換する部分です。たとえば、次のような条件を満たす形です。
- 適切な reference 方法を選ぶ
- subject、face、style、composition、audio の意図を分けて扱う
- 他の動画モデル由来の未対応 syntax を避ける
- 曖昧な段落文ではなく、API 投入に近い形で出力する
これこそが veo-3.2-prompter skill の中核的な価値です。
汎用プロンプト支援との違い
veo-3.2-prompter の最大の差別化ポイントは、内部のマッピングロジックにあります。アップロードされたアセットを atomic element の考え方で分類し、たとえば次のような役割に振り分けます。
- subject identity
- face identity
- scene environment
- aesthetic style
- composition または first-frame structure
- video extension source
- audio direction
ここが重要なのは、Veo がすべての reference を同じようには扱わないからです。この skill は、ある入力を STYLE、SUBJECT、SUBJECT_FACE のどれとして使うべきか、あるいは image reference にせずテキスト記述に回すべきかまで判断しやすくしてくれます。
導入前に知っておきたい重要な制約
この repository はプロンプト設計ロジックには強い一方、フル機能の SDK wrapper や end-to-end の自動化ツールではありません。参照資料から見える主な制約は次のとおりです。
- Veo 3.2 の syntax は、
@asset_nameではなく Gemini 系のRawReferenceImage前提になっている - syntax guide 上では reference image は最大 3 枚まで
- audio は reference image として直接付与するものではなく、プロンプト内で記述しつつ
generate_audio=Trueと組み合わせる想定 - 参照されている Veo 3.2 の model ID は暫定扱いで、guide では
veo-3.1-generate-previewが現行 stable とされている
本番投入向けの安全な API コードを最優先で求めるなら、この skill だけでは完結しません。
veo-3.2-prompter skill の使い方
veo-3.2-prompter skill をインストールする
pexoai/pexo-skills repository からインストールします。
npx skills add pexoai/pexo-skills --skill veo-3.2-prompter
環境側で別の skill loader を使っている場合でも、同じ repo と skill slug を使ってください: veo-3.2-prompter
最初に読むべきファイル
最短で全体像をつかむなら、次の順で読むのがおすすめです。
skills/veo-3.2-prompter/SKILL.mdskills/veo-3.2-prompter/references/atomic_element_mapping.mdskills/veo-3.2-prompter/references/veo_syntax_guide.md
この順番が有効なのは、SKILL.md でワークフロー全体を把握し、そのあと 2 つの reference ファイルで、実際に出力品質を左右する判断ロジックと Veo syntax 上の制約を押さえられるからです。
この skill に渡すべき入力
veo-3.2-prompter usage のパターンは、次の情報を渡すと特にうまく機能します。
- 動画の目的
- メイン subject
- 目指したい visual style
- scene / environment
- shot type または camera の動き
- duration や pacing の想定
- アップロードした各 asset と、それぞれに何を担わせたいか
- audio を生成するのか、雰囲気だけ示すのか、無視するのか
短い brief でも使えますが、各 asset の意味づけを明示したほうが、この skill の性能は明らかに上がります。
ラフな依頼を強い依頼に変える方法
弱い入力:
- “Make a cool ad from these images.”
強い入力:
- “Create a 10-second premium product ad for this watch. Use
watch_front.jpgto preserve the product appearance,moodboard.jpgfor color palette and lighting style, and make the setting feel like a dark luxury studio. Slow push-in camera move, shallow depth of field, high contrast reflections, no human hands, polished cinematic look, generated audio with subtle mechanical ticks.”
これが良い理由:
- subject reference と style reference を分けている
- camera と scene の目標が明確
- 何を一貫して保つべきかがはっきりしている
- すべての画像を generic な style cue として処理されるリスクを下げられる
veo-3.2-prompter が asset をどう捉えるか
veo-3.2-prompter for Prompt Writing のワークフローは、atomic element mapping を中心に組み立てられています。実運用では、各ファイルが主に何の reference なのかを伝えるのが重要です。たとえば次のような役割です。
- face identity reference
- object または character の subject reference
- style / mood reference
- layout / first-frame reference
- 伸長元にする source clip
- テキストで描写するための audio inspiration source
ここは導入時の重要ポイントです。同じ画像でも役割の置き方しだいで意味が変わり、役割を誤るとプロンプトの強さが落ちます。
reference の選び方が出力品質を左右する
同梱の syntax guide を見ると、Veo 系の reference 処理は汎用的なものではありません。代表的な使い分けは次のとおりです。
SUBJECT: product、object、face 以外の subject の忠実性を保ちたいときSUBJECT_FACE: 顔の identity を維持したいときSTYLE: mood board、art direction、palette、look を与えたいとき
実務的なルールとして、「何を効かせたい画像なのか」が分からないまま reference 枠を使うべきではありません。単に雰囲気だけを示すファイルなら、primary subject anchor にするより STYLE reference、あるいはテキスト説明に回したほうがよいこともあります。
実運用でのおすすめワークフロー
良い veo-3.2-prompter guide の流れは、だいたい次のようになります。
- ユーザー brief とすべての asset を集める
- 各 asset を atomic role で分類する
- 生成を本当に制御する最小限の reference セットを選ぶ
- 何を固定し、何を可変にしてよいかを明記する
- motion、framing、environment はテキストで指定する
- 必要なら audio direction もテキストで記述する
- prompt と推奨パラメータを含む最終 JSON output を生成する
- 初回出力の drift、style mismatch、subject inconsistency を見て調整する
これは、要素が混ざった 1 段落のまま Veo に直接投げるより優れています。文言を整える前に、まず制御の意思決定を切り分けられるからです。
最終出力のあるべき形
この skill は、ゆるい説明文ではなく、最適化された単一の JSON object を出す前提で設計されています。通常、その出力には次の要素が含まれます。
- 最終的な prompt text
- 推奨 parameters
- 添付 asset を踏まえた reference の判断
- audio generation に関する意図
この構造は、出力結果を別の tool、SDK call、または社内 automation layer に受け渡したい場合に特に役立ちます。
ここで効く実践的なプロンプト作成のコツ
veo-3.2-prompter を使う際、品質改善に最も効きやすいのは次のポイントです。
- primary subject を曖昧なく指定する
- どの asset が appearance を支配するのか明示する
- style と identity を分離する
- camera motion を明示的に書く
- 完全新規生成なのか、既存動画の extension なのかを伝える
- audio file が直接 reference になる前提で考えず、音は言葉で描写する
これらは generic なプロンプト論ではなく、この skill の Veo 向け mapping logic に直結した実践ポイントです。
避けたい誤用パターン
よくある失敗は次のとおりです。
- 複数画像をアップロードしたのに、それぞれ何を制御するかを伝えていない
- identity を厳密に保ちたいのに、強く衝突する style reference も同時に要求している
- 他の動画モデルの syntax の癖、とくに
@asset_nameを持ち込んでいる - audio upload が visual reference のように機能すると期待している
- 同じ重要度の目標を詰め込みすぎている
プロンプト自体が相反する要求を含んでいると、モデルはその矛盾を解消するより、そのまま反映してしまうことが多いです。
veo-3.2-prompter skill の FAQ
veo-3.2-prompter は普通の chat prompt より優れていますか?
多くの場合は yes です。特に asset を使う案件や fidelity の制約がある場合はそう言えます。通常の chat prompt でも読みやすい段落は作れますが、veo-3.2-prompter は asset の役割分担、Veo 固有の reference logic、そして実装に近い最終出力まで必要な場面でより有用です。
この skill は Veo 3.2 専用ですか?
いいえ。repository では Google Veo 3.x 全般の prompting に使う想定が明示されています。ただし、ガイダンス自体は Veo 3.2 の慣習と Artemis-style の prompt engineering を軸に書かれています。本番利用の前には、model ID や最新 API 詳細を必ず確認してください。
初心者でも veo-3.2-prompter skill を使えますか?
使えます。ただし初心者ほど、「make it cinematic」のような一言より、構造化した入力を渡したほうが結果は大きく改善します。この skill はプロンプト構築を助けてくれますが、前提として source intent の明確さと asset labeling には依存します。
veo-3.2-prompter を使わないほうがいいのはどんなときですか?
次のような場合は見送って構いません。
- Veo 前提の workflow がない
- 構造化出力ではなく、すぐ使える creative concept だけ欲しい
- prompt engineering logic ではなく、保守された API code を求めている
- 生成スタックが、reference の意味づけが大きく異なる別モデル中心で動いている
audio prompt の設計にも役立ちますか?
はい、ただし限界はあります。repo では audio direction は Veo の reference image としてアップロードするのではなく、prompt text に記述すべきものとして扱われています。つまり、soundtrack、dialogue、sound effect の意図整理には役立ちますが、audio を直接 conditioning する仕組みそのものではありません。
この skill には実行可能な code が含まれますか?
あまり含まれていません。価値が高いのは、RawReferenceImage の扱いや reference type 周りを整理した reference documentation です。これは packaged SDK integration というより、質の高い prompt design layer と捉えるのが正確です。
veo-3.2-prompter skill を改善する方法
asset ラベルを最初にきちんと付ける
veo-3.2-prompter の結果を最も手早く改善する方法は、呼び出し前に asset を注釈付きで整理しておくことです。たとえば:
portrait.jpg= この顔を正確に保つshoe.png= 商品の見た目を保つmoodboard.jpg= 色味とライティングだけに使うlayout_frame.jpg= 冒頭構図の reference
形容詞を足すより、この一手のほうが曖昧さを大きく減らせます。
何を固定すべきかに優先順位を付ける
ユーザーは「絶対に入れたい条件」を盛り込みすぎることがよくあります。まず本当に譲れないものを決めてください。
- identity
- product shape
- face fidelity
- style
- environment
- camera motion
すべてを固定扱いにすると、結局どれも優先されません。この skill は control hierarchy が分かっているほど、より良く働きます。
最初の依頼にシネマティックな具体性を足す
より良い veo-3.2-prompter usage のために、次のような具体要素を入れてください。
- lens の質感や framing
- camera movement
- lighting direction
- pace と shot の勢い
- scene texture
- realism と stylization のどちらを優先するか
「cinematic」だけでは弱いです。「Handheld medium close-up, golden-hour backlight, subtle lens breathing, grounded realism」のように書けば、この skill が処理できる具体指示になります。
reference の役割ミスに注意する
主な失敗要因のひとつは、asset に間違った役割を与えることです。たとえば:
- 顔を保ちたいのに、portrait を
STYLEとして使ってしまう - mood board を
SUBJECTにしてしまい、identity 制御を崩す - 強い 1〜3 枚を選ばず、競合する reference を増やしすぎる
初回出力で drift が見えるなら、プロンプト全文を書き直す前に role assignment を見直すほうが効果的です。
初回生成のあとにどう改善するか
最初の結果を見たら、「何が失敗したか」に合わせて修正します。
- subject drift: subject reference を強め、競合する style cue を減らす
- face mismatch:
SUBJECT_FACEの意図をより明確にする - atmosphere が弱い: style と lighting の言語を厚くする
- composition に問題がある: opening frame や layout をより直接的に指定する
- audio の合い方が悪い: audio direction を平易で記述的な文章に書き直す
ただ「make it better」と言うより、この改善ループのほうがはるかに有効です。
reference docs と照らして検証する
veo-3.2-prompter skill を改善するには、自分の依頼内容を次のファイルと突き合わせてください。
references/atomic_element_mapping.mdreferences/veo_syntax_guide.md
これらのファイルには、多くのユーザーが自己流で失敗しがちな実務ロジックがまとまっています。各 asset type が何に向いているか、STYLE・SUBJECT・SUBJECT_FACE をどう使い分けるか、そしてどの Veo syntax 前提が実際にサポートされているかを確認できます。
現在の API 実情に合わせて運用する
syntax guide では Veo 3.2 の一部情報が provisional とされているため、ワークフロー上はこの skill を prompt-and-structure layer として使い、最新の Google model 名や SDK signature は別途確認する運用が安全です。これにより、「プロンプト設計ロジック」と「API の安定性」を同じものと誤認する、よくある導入ミスを避けられます。
