refactor-module
作成者 hashicorpモノリシックな Terraform を、明確な inputs、outputs、カプセル化、state migration planning を備えた再利用可能な modules にリファクタリングするための refactor-module skill。
この skill の評価は 78/100 で、実運用に足るガイダンスを求める Terraform リファクタリング用途では十分有力な掲載候補です。リポジトリには、一般的なプロンプトよりも迷いを減らして agent が起動・実行しやすいだけの構成、パラメータ、手順の詳細が揃っています。一方で、ディレクトリ掲載向けの導入判断ページとしては、まだ完成度を高める余地があります。
- 用途が明確なトリガー: 単一体化した Terraform を、設計原則を明示しながら再利用可能な modules に分割する。
- 実行に必要な情報が充実: 前提条件、入力パラメータ、実施手順が明確に文書化されている。
- agent にとって扱いやすい: インターフェース契約、カプセル化、バージョニング、テスト、state migration planning までカバーしている。
- サポート用のファイルやスクリプトは含まれていないため、実行可能な自動化ではなく markdown のワークフローに依存する必要がある。
- 抜粋には豊富なガイダンスがある一方で install command はなく、ユーザーによっては導入がやや手動寄りに感じられる可能性がある。
refactor-module スキルの概要
refactor-module ができること
refactor-module スキルは、巨大化した Terraform 設定を、入力・出力・カプセル化・移行計画が明確な再利用可能な module に分解するのを助けます。新規の module 設計向けではなく、既に稼働していて安全に保守しづらくなった Terraform コードをリファクタリングする用途に最適です。
どんな人に向いているか
Terraform の再利用性が低い、テストしにくい、あるいはロジック・リソース・state 管理が混在していて変更が怖いと感じるなら、refactor-module スキルを使う価値があります。実際に動いているスタックを state の文脈を失わずに module 境界へ切り出したい platform engineer、infra maintainer、レビュー担当者にとって、実用的な refactor-module guide になります。
何が違うのか
この refactor-module スキルは意思決定寄りです。ソース設定、module 名、目標の抽象化レベル、state 互換性の計画を前提にするため、単にファイルを並べ替えるだけの「modular にして」という一般的なプロンプトよりも実行性があります。interface、migration、registry packaging まで考慮させるので、結果が具体的になりやすいのが特徴です。
refactor-module スキルの使い方
インストールして、正しいコードを対象にする
refactor-module install では、サイトの hashicorp/agent-skills 向け skill installation flow を使い、実際にリファクタリングが必要な Terraform 設定を指定します。このスキルは source_directory、module_name、abstraction_level、preserve_state、必要に応じて target_registry を前提にしているので、曖昧なクリーンアップ依頼ではなく、これらの値を最初から渡すのが重要です。
最初に読むべきファイルを押さえる
まず SKILL.md を読んで workflow を把握し、そのうえで、命名規則、オーナーシップ、リリース要件を定めている repository context を確認します。周辺ドキュメントや module standard がある環境なら、skill を走らせる前にそれらも読んでおくと、命名、versioning、state migration の扱いが repo のパターンに揃いやすくなります。
雑な依頼を使えるプロンプトに変える
弱いプロンプトは「この Terraform を module 化してください」です。より強い refactor-module usage のプロンプトは、「source_directory=./infra/prod をリファクタリングし、module_name=vpc を作成し、abstraction_level=intermediate を使い、既存の本番環境に対して state 互換性を維持してください」となります。あわせて、重複リソース、interface の不明確さ、将来的に registry へ公開したいといった現在の痛点も入れてください。どこまで攻めたリファクタリングにするかが変わるためです。
手戻りを減らす workflow を使う
最初に現在の設定の分析を依頼し、その後で module の境界、variables、outputs、migration steps を依頼します。初回の結果が広すぎる場合は、networking や IAM のようにサブシステムを 1 つずつに絞ると、module 設計の検証がしやすくなり、state 移行計画の信頼性も保ちやすくなります。
refactor-module スキル FAQ
refactor-module は既存の Terraform コード専用ですか?
はい、refactor-module スキルは主に、保守しやすい module に分解する必要がある既存設定向けです。ゼロから始めるなら通常の design prompt で足りることもありますが、既に resource、dependency、state を維持する必要があるなら、このスキルのほうが適しています。
refactor-module を使う前に何を渡すべきですか?
最低でも、source directory、module 名、そして state 互換性を維持する必要があるかどうかを渡してください。registry target、命名標準、抽象化レベルに関する制約があるなら、それも含めるべきです。そうした情報があると、refactor-module skill があなたの環境に導入しづらい設計を出してしまうのを防げます。
refactor-module を使わないほうがいいのはいつですか?
小さな整理、命名の見直し、単発の Terraform 例だけが必要なら使わないでください。現在の resource や state について十分な文脈を共有できない場合も不向きです。module refactoring は dependency の把握と migration 制約が前提になるためです。
refactor-module スキルを改善する方法
スキルにより強い制約を与える
refactor-module の結果が最も良くなるのは、明確な境界を与えたときです。module に含めるもの、root configuration に残すもの、本番 state の都合で変更できないものをはっきりさせてください。これを曖昧にすると、モデルが resources を過度に抽象化したり、技術的には整っていても運用コストの高い migration path を提案したりすることがあります。
望む結果だけでなく、今の痛みも伝える
なぜリファクタリングが必要なのかを伝えてください。たとえば、重複したスタック、頻繁な drift、変更の遅さ、社内公開の予定などです。そうすると、refactor-module skill は reuse と simplicity のどちらをどこまで優先すべきかを判断しやすくなります。Terraform の module 作業で最も難しいのは、しばしばこのトレードオフです。
出力は interface の品質と migration の現実性で確認する
まず variables、outputs、命名、dependency flow を確認し、そのうえで state migration plan が実際のデプロイ方法と合っているかを検証してください。最初の回答が一般的すぎるなら、より狭い抽象化レベルを指定する、あるいは state をより保守的に維持する方針で再依頼すると改善しやすいです。単に「もっと詳しく」と求めるよりも、そのほうが最終的な refactor-module guide は良くなることが多いです。
